領域8(強相関電子系分野)ホームページ

2013年秋季大会 (徳島大学、2013年09月25日-28日)インフォーマルミーティング議事録

開催日時:2013年3月27日(金)12時30分 ~ 13時10分
開催場所:広島大学XA会場
出席者
小形正男(東大理)、門野良典(KEK)、榊原俊郎(東大物性研)、播磨尚朝(神戸大理)、
現運営委員(2012/10-2013/09):宇田川将文(東大工)、永井佑紀(原研)、幸坂祐生(理研)、柳澤達也(北大理)
現(次期)運営委員(2013/04-2014/03):出口和彦(名大院理)、多田靖啓(東大物性研)、安井幸夫(明治大理工)、堀田智佐(京産大理)
次期運営委員(2013/10-2015/09):與儀護(琉球大理)、大成誠一郎(名工大)、渡辺忠孝(日大理工)、柏木隆成(筑波大物資工)

13時前後の出席者数(写真から確認できる範囲で)?40名弱(上記運営委員含む)


◯議題
1.2013年秋期大会サマリー(領域8) 
1-1. 領域8からの提案シンポジウム
  9月25日13:30 ~ 17:00 KQ 負熱膨張の新展開-相変態に伴う巨大応答と新物質-
  9月26日13:30 ~ 16:50 EC トポロジカル量子現象の新概念
  9月27日13:30 ~ 17:00 EC 価数と軌道揺らぎが誘起する新しい量子臨界現象
1-2. 他領域との共同提案シンポジウム
  9月27日14:00 ~ 17:30 AA トポロジカル絶縁体・超伝導体の新物質・新構造
				(領域4、領域6、領域7)
1-3. 領域8からの企画・招待講演
  9月26日9:00 ~ 9:30 KQ 走査トンネル分光顕微鏡で見た超伝導 西田信彦
  9月27日9:00 ~ 9:30 KQ  金属絶縁体転移あれこれ-電子は如何にして局在するか- 上田寛
(共催)
  9月25日13:30 ~ 14:15 DC 磁束渦から見た重い電子系超伝導体UPt3の最近の発展 町田一成(領域6、領域8)
  9月27日13:30 ~ 14:00 DC a-(BEDT-TTF)2I3におけるディラック電子系の熱物性測定 鴻池貴子(領域7、領域4、領域8)
  9月28日10:45 ~ 11:15 KF スピンナノチューブの物理 坂井徹(領域3、領域8)


2.領域委員会報告(H25年5月22日、11:00?)
・物性領域プログラム小委員会での採択結果について。
→領域8から3件のシンポジウムと2件の招待講演が提案され、5件全て採択された。
・領域4主催のシンポジウム(「トポロジカル絶縁体・超伝導体の新物質・新構造」)と、
 領域8提案のシンポジウム(「トポロジカル量子現象の新概念」)の類似性について。
→4月末に重複が発覚し、領域4と事前に連絡調整した。
 他のトポロジカル関係の招待講演とも重複しないほうが望ましいが、実際は重なってしまった。(プログラム編成上難しい)
・シンポジウムの提案・承認に関する以下の5つの注意事項を再確認した。
1. 一つのシンポジウムに同じグループ(部局)からの登壇は望ましくない。(所属重複規制)
→今回は類似するシンポジウムに同じグループから講演者(領域8Taskin氏、領域4安藤氏(共に阪大産研))が出ていたが、
 領域4と議論した結果、異なる内容(一方は物性で、もう一方は新物質)・異なるシンポジウム(上記)なので問題無しとの判断。
2. 科研費などの特定のプロジェクトからの登壇者が偏らないこと。
3. シンポジウムは「特定グループの広報の場ではなく、重要なトピックスについて広く議論を進める場であること」。
→今回は招待講演の候補者とシンポジウムの登壇者が重複した領域があるが、事前に調整した。
4. 外国人が登壇するシンポジウムには英文題目を併記する。
5. 招待講演は退官記念講演にならないこと。物理の内容で提案することを要請。


3.運営委員の交代
3-1.	新領域運営委員の紹介
・2013年10月からの新しい運営委員が紹介され、自己紹介した。
磁性 與儀護(琉球大/実験)
磁性 大成誠一郎(名工大/理論)
低温 渡辺忠孝(日大理工/実験)
低温 柏木隆成(筑波大物質工/理論)

3-2.	2014/4-2015/3任期の領域運営委員の推薦および承認
・2014年4月から2015年3月までの(次次期)運営委員として以下の4名が推薦され承認された。
磁性 三宅厚志(東大物性研/実験)
磁性 鈴木通人(原研/理論)
低温 小林義明(名大理/実験)
低温 米澤進吾(京大理/実験)

★2013/4-2014/3運営委員の久保田正人氏が欠席のため、久保田氏の後任の推薦および承認は先送り。
 後日、後任を選んでもらい、その承認を領域代表・副代表と現在の領域運営委員に一任することが承認された。


4.プログラム編成に関する議題
4-1.【議題1】合同セッションについて
・現在は領域8と領域7で「電界効果」、領域8と領域3で「マルチフェロイクス」(今回から)の合同セッションがある。
(例) 	2011年 領域3(11件)	:領域8(14件)
	2012年 領域3(11件)	:領域8(14件)
	2013年 領域3(14件)	:領域8(9件)

★次回以降、「領域3とのマルチフェロイクスの合同セッションを今後は交替で行い、
 年次大会は領域3が主領域、秋季大会は領域8が主領域とする。」ことが承認された。
 主領域の運営委員が世話をすることとする。

そのメリット:募集要項の校正作業時、年次大会と秋季大会は、それぞれ1年前の募集要項をコピーして使っているようなので、
募集要項を毎回変更する手間が少ない。
(補足)
・年会が連続する場合でも、年次大会は領域3、秋季大会(年次大会が秋の場合は春季大会)は領域8が取りまとめる。

4-2. 【議題2】領域4との「トポロジカル関係」について
・領域8では「トポロジカル」関係の講演をどう位置づけるか。
・一般講演は領域4で行われることが想定されているか。
 今後、電子相関の入った場合のトポロジカル枠が領域8においてもプログラムのある一角に入ることを想定しているか
(現状説明)
・今回プログラム編成作業時に3件か4件、トポロジカルの内容を領域8に応募した会員がいた。そのうち、1件は現運営委員が気づき、
 領域4に移動することを指示。残りは領域8に組み込んだ。今後もトポロジカル関係の応募が領域8に対してあることが見込まれる。
 その際に混乱をさけるために、自動的に領域4との合同セッションに組み込む事にすべきではとの提案。
(意見)
・応募者が学生の場合、トポロジカルはどこに出したら良いか解らないという意見。
・トポロジカル系は領域4であったり、領域9であったりする場合があるので、領域9も視野に入れた方が良い。
★他領域の動向も含めて、領域4・9と連絡をとり、合同セッションが組めるならば前向きに検討するということで承認。


5.物理学会全体の領域に関する議題
5-1. 「領域活性化予算」について
・領域委員長(田村裕和氏)からの告知(以下)が紹介された。
 理事会では領域代表・副代表・運営委員等が集まって領域の活性化のために不可欠な会合を開く場合に、
 会合出席者の交通費の一部を物理学会の予算でサポートすることとした。
 ただし、予算枠が限られているため、領域内の会合はできるだけ大会時やプログラム編集会議のときに行うこととし、
 それ以外の時機に会合を持つ必要性が高いと認められる場合にのみ使用できるものとする。
 また、会合にはできるだけ湯島の物理学会の会議室を使って欲しい。希望する場合、申請は随時できる。
 来年(1月以降)に使用する分についてはできるだけ今年の11月までに申請してほしい。

(意見)
一番大変な作業はプログラム編成。週末に膨大なメールのやりとりをするのだが、
使うとしたらそこで湯島の会議室を使うのが最も効率の良い使い方では。
★次期運営委員が必要と判断した場合、会合の交通費等を申請することにした。

5-2. 講演スライドのWeb公開について
・他領域では、既にWeb上で公開されているところもある。
(意見)
・スライドは個人的にもらえばいいので、むしろ手間がかかり領域の負担のほうが大きい。
★領域8としてはいまのところ前向きに考えていないという意見で一致。

5-3. 領域の名称問題(理事会提案について)
・領域8では領域は「強相関系」という案が出ている。これについて審議。
・領域代表から下記の理事会提案が紹介された。
・当面、領域名は現在の番号のままとする。
・領域番号の後ろに書かれている分野名を各領域で再検討し、可能な限り短くする。ただし略称でなくて良い。
・大会プログラム等には、領域番号と分野名の対応を欄外などにできるだけ掲載する。
・領域ごとの判断で、番号より分野名を全面に出した表示をしても構わないが、
 学会の出す正式な文章には「領域番号」または「領域番号(分野名)」で記載する。
・番号の後ろの分野名は、随時変更しても良い。また、新分野の設定や領域再編を促すため、
 毎年の年次大会のときに変更の必要がないかどうかをチェックするため、領域委員会および理事会の承認を得るものとする。

(コメント)
現在の領域は、若手奨励賞・代議員の推薦等の母体となっているので、領域番号は残しておくことが必要。
それ以外に通称名(分野名)を併記するというポリシーである。
★理事会提案を領域8として承認する。

・分野名(通称名)は「強相関系」で良いか?
★意見無し。今後プログラム上の本領域の名称は「領域8(強相関系)」とすることが承認された。


6 その他
6-1.	国際会議SCES2013の報告
榊原俊郎氏により、会議のサマリーが報告された。
(概要)
・領域8のメンバーがコアメンバーとして開催した会議である。
・4件の基調講演、41件の招待講演、52件の一般講演、639件のポスター発表
・全25カ国、810名の参加者(日本人学生の参加人数は200名強)
・今回から始まったSCES賞の紹介
	Coles Prize, Mott Prize, Coqblin Prize
	Ph.D(学位取得)から8年以内	2000ユーロの賞金
・来年以降の国際会議の紹介
	2014年7月7日?11日 グルノーブル(SCES2014)
	2015年7月5日?10日 バルセロナ(ICM2015)
	2016年		  中国(広州)(SCES2016)


6-2. 運営委員2013年10月 ~ 2014年3月の役割分担(会議後の報告)
出口和彦/多田靖啓/安井幸夫/久保田正人/堀田智佐
:運営委員代表 安井幸夫
:運営委員副代表 出口 和彦
:メーリングリスト担当  多田 靖啓
:書記担当 堀田 知佐
6-3. 久保田氏の後任の領域運営委員の選出と承認(会議後の報告)
久保田氏から
低温 望月維人(青山学院大/理論)
が推薦され、領域代表・副代表と現在の領域運営委員の間でメール審議を行い承認された。