領域8(強相関電子系分野)ホームページ

第69回年次大会 (東海大学、2014年03月27日-30日)インフォーマルミーティング議事録

開催日時:2014年3月29日(土)12時30分〜13時20分
開催場所:東海大学湘南キャンパス CG会場
出席者 小形正男(東大理)、遠山貴己 (京大基研)
現運営委員(2013/04-2014/03):安井幸夫(明大理工)、出口和彦(名大院理)、多田靖啓(東大物性研)、堀田知佐(京産大理)
現(次期)運営委員(2013/10-2014/09):與儀護(琉球大理)、大成誠一郎(名大工)、渡辺忠孝(日大理工)、柏木隆成(筑波大物資工)
次期運営委員(2014/04-2015/03):三宅厚志(物性研)、 鈴木通人(原研)、小林義明(名大)、望月維人(青山学院大理工)、米澤進吾(京大理)

13:00時前後の出席者数 24名(上記運営委員含む)

◯議題
1.2014年年次大会サマリー
  領域8シンポジウムについて:領域8が主領域の開催が2点、共同開催が4点あり、順調に進んでいる。
 1-1. 領域8からの提案シンポジウム
   3月28日  13:30-17:00 新しいBiS2系層状超伝導体の物性と今後の展望
   3月29日  13:30-17:00 多軌道電子系としての鉄系高温超伝導体:軌道とスピンの協奏
 1-2. 他領域との共同提案シンポジウム
   領域5&8      3月27日13:30-17:00  強相関電子系におけるX線分光理論の最近の発展
   領域7&3&8    3月28日13:30-16:55  スピン液体:実験研究の最前線
   領域3&8&11   3月29日13:30-16:55  スピン1/2籠目格子反強磁性体の最近の進展
   領域6&1&8&11 3月29日13:30-16:55  モデル量子物質-量子凝縮系に現れる新しい自由度や構造が生む物理現象-

2.2014年3月受賞若手奨励賞の紹介
 3月27日9:00-12:00 領域8若手奨励賞受賞記念講演 が開催された。
 今回は2013年7月19日締切で、14-15名の自薦他薦の応募があり、榊原氏(前代表)、小形氏(現代表)、門野氏(現副代表)、遠山氏(次期副代表)が選考委員となり8月に選考を行った。
 領域ごとの講演数に従い、5名分の受賞者数の枠が割り振られることになったが、
 今回はこの枠内で5名全員の受賞が決まった。
  工藤一貴(岡大院自然) 「鉄系および関連物質における新超伝導体の開発」
    笠原成(京大院理) 「鉄系超伝導における量子臨界現象とネマティック電子状態の研究」
  大槻純也(東北大院理) 「連続時間量子モンテカルロ法を用いた重い電子系の理論的研究」
  望月維人(青学大理工) 「マルチフェロイックMn ペロブスカイトの電気磁気現象に関する理論研究」
  関 真一郎(理研CEMS)  「マルチフェロイック物質中における磁気スキルミオンの発見」

3.領域委員会報告 (門野氏欠席のため小形氏が簡単に説明)
 次期学会における招待講演、企画講演、チュートリアル講演の応募がなかったので、
 次回から、招待講演を(退職者記念講演とはならないよう気を付けつつ)、
 各分野で確立した方々を推薦してほしい、との依頼があった。

4.新領域代表、新領域副代表の紹介
 次期代表  門野良典(KEK物質構造科学研究所)
 次期副代表 遠山貴己 (京大基研 -> 東京理科大応物)
 紹介された。遠山氏が自己紹介を行った。

5.新領域運営委員の紹介
 ・運営委員(任期:2013年10月〜2014年9月)が紹介され、4名全員が自己紹介した。
  與儀護(琉球大理)、大成誠一郎(名大工→岡山大)、渡辺忠孝(日大理工)、柏木隆成(筑波大物資)
 
 ・2014年4月からの次期運営委員が紹介され、5名全員が自己紹介した。
  磁性 三宅厚志(東大物性研/実験)
  磁性 鈴木通人(原研/理論)
  低温 小林義明(名大理/実験)
  低温 望月維人(青山学院大理工/理論)
  低温 米澤進吾(京大理/実験)

6.次次期領域運営委員(2014年10月〜)の推薦および承認
 10月から始まる次次期運営委員が推薦され、以下の4名が承認された。
  磁性 川崎 慎司  (岡山大理/実験)
  磁性 酒井 志朗  (東大工→5月から理研/理論)
  低温 卞 舜生(ピョン スンセン) (東大工/実験)
  低温 浅井 栄大  (産総研/理論) 

 川崎氏、浅井氏が自己紹介を行った。

7.次次期領域副代表の推薦・承認
  佐藤憲昭(名古屋大)実験の分野で選ばれ 承認された。

8.学会発表の英語表記について
 今年秋からWEB版の英語プログラム配布を開始することになった。これに対して、英語プログラムを非会員についても自由に閲覧できるようにしたらどうか、という意見が出た。
  →領域代表会議の委員長にその旨を伝えることとなった。

 今年から、日本語冊子のWEB版PDFの一部は公開されている。
 ただし、非会員が参加する場合 冊子のプログラムが有料〈500円)であることを考慮するとWEB版プログラムをどこまで公開するかが議論の対象となりうることも指摘された。一方で、プログラムの一般公開は広報という側面もあり、上記冊子の価格は単純に印刷代と考えるとWEBでの公開は問題ないという意見も出された。

9. 年次大会の登壇回数にかかわる登壇者交替について
  今回の学会より、事前に変更を申請し、領域代表に許可が与えられれば、共同研究者による年会の2件目の講演を認めることになった。実際 病気により登壇者変更で2件目の講演を認めてほしいという案件が本学会領域8で1件あり、承認された。
  手順としては、領域代表の許可が出次第、登壇者本人が本部に伝え、事務上座長にも伝わる手はずとなる。ただし発表が複数の領域にわたる場合、ある一領域の代表のみの許可で十分なのかどうかは明確ではない。
  事後承認は許されないが、本当に緊急の事態の場合で、領域代表と連絡がつかず、許可が得られない場合に、事後承認を可能にすることはできるかどうか、という質問が出された。
  しかし、これを許可した場合、正当な理由以外で、「緊急」の名目で複数登壇を可能にする手段とする会員が出ることも考えられるため、慎重に対処せねばならないという意見も出された。

10.大会における写真撮影の禁止について
  本学会から、写真撮影を禁止することを周知するための広告が各会場の黒板に貼られている。また、無断で写真撮影、ビデオ撮影を行った者に対して、座長が警告を発するよう通達されている。

  これに対して、出席者の一部から、突然、領域ごとのミーティングにはかることがなくこのような決定がなされたことに対する違和感を指摘する声が上がった。一方で、理事会の決定には具体的に、学会において写真撮影に関しての問題が発生したためではないかという可能性も指摘された。

  また、バリアフリーの観点からこの処置を見た場合、障害者など配慮を必要とする会員が今後出てくることも考えられるため、こうした特例に対しては、事前に撮影許可を公式に学会に対してとることができる様な手続上の窓口を今後用意する必要がある という意見がなされ、領域委員会に報告を上げることとなった。

  また、今回の学会で、実際に撮影が行われていたにもかかわらず誰も注意や警告を発さなかった、という事例も報告され、どの程度この禁止を徹底するか、あるいは徹底が可能か、
  また徹底ができない場合、この禁止が形骸化すると問題ではないか、ということも指摘された。

11.その他
  領域8の略称を「強相関」とし、第69回年次大会から対応することが報告された。
  これに対して、領域8は多領域と比べて規模が大きく、かつプログラム上も低温と磁性という2カテゴリに分割して実質的には行われていることをかんがみた場合、1つのキーワードに限ることは、領域を将来的に分割する余地はないという意思表示ととられる可能性があるため、今後検討しなおす必要があるのではないかという意見が出された。

12.運営委員2014年4月〜2014年9月の役割分担(会議後の報告)
  インフォーマルミーティングの後、下記のように決まった。
  運営委員代表 :大成誠一郎
  運営委員副代表:柏木隆成
  書記担当   :渡辺忠孝
  Web担当   :與儀護